株式会社ピグナス 様
リモートワークと柔軟な働き方の働きやすい環境を実現
勤務時間や働く場所に制限を設けず、旅行先でも、オフィスに来て働いてもいい。「柔軟な働き方」を活用すれば、従業員のモチベーションと生産性の向上が期待できます。この自由度の高い働き方、職場環境を実現したのが株式会社ピグナスです。さらなる働きやすさを模索中と話すFitGap事業部コンテンツチーム マネージャーの岡田さんに、この「柔軟な働き方」での働きやすさについて伺いました。
六本木の高層ビルに移転するも出社社員は半数以下
当社は2017年に設立、港区麻布十番、千代田区麹町を経て、2024年1月に現在の六本木のアークヒルズサウスタワーに移転しました。現在50名超の組織で、２つの事業を展開しています。設立時から続くWebマーケティング事業は、Web広告運用からWebマーケティング戦略の構築など、クライアントの事業を成長させるパートナーとして多くの企業から信頼を得ています。もう一つのソフトウェアを選定する事業は、2023年12月に起ち上げた『FitGap』（フィットギャップ）というサービスの展開です。ウェブ上の対話をもとに業務要件を定義し、それに適合するSaaSをリストアップするという独自の選定支援の仕組みを構築しています。
コロナ禍で導入したリモートワークは現在（2024年10月）も継続しており、週2回（月曜日と木曜日）の出社日以外は全社員リモートワークとなっています。
働きやすさを形にする、制度にする
本社オフィスには、卓球台やバーカウンターなどがあり、社内はかなり自由な感じです。出社している社員も半分以下のため、スペースにかなりゆとりがあります。出社していないメンバーはリモートワークです。働く場所を制限せず、自宅以外のカフェや旅行先での参加も認められており、いわゆるワーケーションも実現できます。
勤務時間については汎用の管理ツールを使用しています。総労働時間からオーバーするものがあればアラートが出るように設定しており、夜間勤務が多いメンバーはストレスチェックを行って、もし度合いが高い人がいれば産業医と面談します。
『FitGap』チームの場合、1日1回、10時30分にメンバー参加のミーティングを実施していますが、始業開始の時間ではありません。10時30分より前から仕事を始めている人もいれば、ミーティング参加後に始める人もいます。通院や子どもの通園、役所の手続きなどの用事があった場合は、連絡をすればミーティングに参加しなくても構いません。
パソコンやスマホなどの備品はすべて会社が支給しており、社員が負担したり、私物を使用することはありません。また、通勤手当も在宅勤務にかかわらず全額支給しています。
人と関わり考え方や働き方を理解する1か月間
当社事業部門は勤務時間や仕事の管理を個人の裁量に任せる柔軟な働き方を 導入しているため、このような仕事とプライベートのバランスを調整できる働き方が実現できます。なお、管理部門は特定の時間帯に在籍が必要な業務があるため、フレックスタイム制（コアタイム設定）です。これらにより、オフピーク通勤を意識しているわけではありませんが、結果的に時差出勤ができている状況です。
一方で、職場に集まることの少ない環境のため、コミュニケーション不足に陥らないよう、リモートワークはテキストだけのやり取りではなく、顔・表情・声が伝わるミーティングを積極的に行い、常時接続して気軽に質問や相談ができる環境をつくっています。
特に新しく入ったメンバーへのサポートを大事にしていて、新メンバーが入社すると、チームのメンバーも1か月間出社を続けるようにしています。職場でなら、分からないことをすぐに聞けますし、ボードゲームなどメンバー同士で楽しい時間を過ごすイベントを実施して、当社の考え方、働き方に慣れてもらいます。なお、ひとりで十分に仕事ができる状態になったら元の「リモートワーク+週2回出社」に戻すようにしています。
このような状況からお判りのように、当社事業部門は勤務時間や仕事の管理を個人に任せる柔軟な働き方を導入しています。仕事をプライベートの事情に合わせやすい働き方ができる一方、仕事の結果や成果が重視されるため、勤務時間は「仕事をやり遂げるまで」の人もいます。
会社の成長とともに働く環境を変え続ける
当社には社員の数だけ多様な働き方が存在しており、会社も、チームマネジメントも、そうした状況に柔軟に対応していますが、この状態が成立できているのは、全メンバーが会社の「価値観」を共有・共感している企業文化が根本にあるからだと思います。
当社は、タグライン『価値を、本気で』を最上位概念として「顧客への価値提供を優先する」こと、「仕事に責任を持つ」ことを、事業活動におけるさまざまな意思決定の軸としています。
ITベンチャーにありがちなイメージの会社ですが、当社はそこを目指しているわけではなく、社員一人ひとりの声、意見を取り入れてきた結果、今の状況になったと言えます。現在、出社は週2日ですが、昨年の冬はフルリモートをやっていました。試しに導入してみて、良い結果になれば継続し、上手くいかなければ変更し、また別のことを試しにやってみる。その繰り返しが現在の環境をつくっています。したがって、今後も当社の「働き方」は変っていくでしょうし、会社の拡大や成長を考えれば、変えていかなければならないと思います。
当社はこれまで社員の自発的な意志と行動で、物事を決めてきました。働きやすい環境とはどういうものか。それを各人が自分で考え、声に上げ、みんなで柔軟に変えていく。これで完成と思わず、さらなる働きやすさを追求したいと思います。
※詳しい業務内容については、ホームページをご覧ください。