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インタビュー

インタビュー

株式会社ソニックムーブ 様

デジタルコミュニケーションを追求し働き方をデザインする

 リモートワーク中心なら、「働き方」はもっと柔軟で良いのではないか? 広いオフィスも必要ないのではないか? そんな考えを実現させたのが株式会社ソニックムーブです。社員としての心構え、顧客との商談やメンバー間のコミュニケーションのあり方について、同社代表取締役の大塚さんにお聞きしました。

〈お話を伺った代表取締役の大塚さん〉

「Be Professional」のもと、リモートでつながる社員

 当社はスマホアプリやWebシステムを開発しており、SNSやWebサイト上の通信サービスやデジタルコミュニケーションの仕組みの設計や事業者様向けのプロダクト開発を行っています。例えば、スマホを活用したサービスの提供者とユーザーとの“タッチポイント”を最適なものにするため、ユーザー体験とセットでプロダクトを作りましょうという提案をしています。こうした事業内容から当社はエンジニア職が多く、80名を超える社員の約9割がリモートワークで働いています。
 当社は「Be Professional」という社員の行動指針(私たちのバリュー)を策定しており、自分たちの存在意義を、デジタル領域において「よいものを作り続ける」という根源的な価値を追求する集団と位置付けています。常に「プロ意識」を持つことを重視し、お客様に対するホスピタリティやチームコミュニケーションの向上にも通じる心構えとしています。

 ※タッチポイントとは、顧客の考え方や行動に影響を与え得る、企業(商品やサービス)と顧客を結ぶ接点のこと

在宅か、出社か、選択自由のハイブリッドワーク

 当社は、社員が最適なパフォーマンスを発揮できるよう、社員の自主的な働き方を尊重しています。
 勤務体系については、オフィスワークとリモートワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」を導入していて、これは部署関係なく、出社か在宅かといった選択を社員個人に任せています。実際はほとんどの社員が在宅勤務を選択している状況です。また、自分の都合や家族の都合に合わせて柔軟に働けるようフレックスタイム(コアタイム11時~15時)制を導入しています。出勤退勤時のタイムカードもクラウドの勤怠管理システムで問題なく運用されています。
 オンライン会議は時間を決めて実施していますが、日常業務では気軽に相手に声をかけられるグループチャットツールやテキストで情報管理できるツール、さらに開発プロジェクトを管理するソフトウェアを活用しているため、メンバー間のコミュニケーションに不都合が生じることはありません。
 一方で、出社は所属部署にもよりますが週1回程度あります。このような状況なので、通勤手当は支給せず、毎月交通費を実費にて精算しています。

フレキシブルオフィスで働き方も経営も効率アップ

 以前は都内の現在のオフィスとは別の場所で、100席程度あるオフィスを借りてほぼ100%が出社していましたが、コロナ禍によって出社状況が激変しました。以来、90%が在宅勤務となる状況になり、広いオフィスが必要なくなりました。
 現在、当社は麹町のフレキシブルオフィスに本社を置いています。このオフィスに移ってから家賃及びそれに付随するコストが大きく下がりました。
 当社は、フレキシブルオフィスとして、特に席の決まりがなくフリーアドレスで作業ができるスペースのほか、当社専用の個室の執務スペースも借りています。出社して仕事をする社員は、アプリを使って予約をすればオフィスへの出入りが自由になり、社員が集まるときは会議室も予約の上、利用できます。JR四谷駅から徒歩5分のところにあり、集まる際も非常に便利です。

オンラインコミュニケーションは音声ツールで良好

 リモートワーク導入当初はオンラインでうまくコミュニケーションがとれるか懸念されました。しかし社員からのアイデアで課題は次々とクリアされた感じです。
 例えば、社員からゲームでよく使われる音声通話アプリを利用してはどうかという提案がありました。業務中にいつでも相手に問いかけたり、会話ができるとあって、今ではこのツールを利用したほうがリアルで会うよりもコミュニケーションが取りやすいと感じる場面もあります。
 東京にいながら熊本で働く社員、海外にいる委託スタッフと会話したり、兵庫のお客さまと商談するなど、距離感といったものはまったく感じなくなりました。オンライン会議が社会に浸透したことで、初対面であってもオンラインで商談ができる時代になったと実感しています。

最適な作業環境の実現をポイントで支援

 当社では、会社から機材などの購入費用を補助しています。当社が契約する福利厚生サービスにおいて「ポイント」を半年ごとに付与していて、社員が必要な機材や書籍などについてポイントを利用して購入できる点が魅力です。なお、そうした補助をする前から自前で揃えていた社員もいるので、公平性を担保するために、モニターやPCなどの高額機材の購入費は支給していません。
 社員の中には活発にコミュニケーションを取りたい人もいれば、逆に集中できる環境を求める人もいます。会社のルールや補助は、個々の考え方に合わせて選択できるようにしており、自由度の高い働き方ができていると思っています。

働き方の改善は採用活動にも良い影響

 柔軟な働き方を導入し、社員に主体的に働いてもらう、これは採用にも有効です。現在80名を超える社員数まで拡大させていますが、人材は当社にとって成長の原動力であるとして、更なる成長を目指して採用活動を強化しています。特に新卒採用では、当社の仕事内容のほか、働き方に魅力を感じる人は多いと思います。
 当社が自由度の高い働き方に取り組んできたのは、社員自身がプロ意識をもって仕事に集中して取り組み、新しい技術への挑戦をし続けてほしいからです。これからも企業生産性と従業員満足度を高める改善を積み重ね、社員の活躍の場を広げたいと思います。

※詳しい業務内容については、ホームページをご覧ください。

https://sonicmoov.com/(外部リンク)