エコアティア株式会社 様
土と水を守り、より豊かな生活環境を未来へ
エコアティア株式会社は、豊かな環境を未来へつなぐことを使命としています。土や水と向き合い、その環境を改善することで、人々が安心して豊かに暮らせる生活環境の継続を目指しています。
社名 「エコアティア」 は、環境を意味する「ECO」と、古代ギリシャで万物の根源と考えられた四大元素(水 Aqua・土 Terra・火 Ignis・空気 Aer)の頭文字ATIAを組み合わせたものです。「万物の元となるものを見つめ、すべての根本からきれいにしたい」という想いが込められています。
環境をきれいに整えることは、そこに暮らす人々や働く人々が安心して豊かに生活できる未来につながります。これは企業における働きやすい環境づくりも同じです。
会社を大切に思う社員の皆さんが試行錯誤を重ねながら取り組んだテレワーク導入までの経緯と、その後の業務環境の変化について、代表取締役の多澤様にお話を伺いました。

人と環境のための環境コンサルタント事業
弊社は2018年に設立され、間もなく8年目になります。主な業務内容は環境コンサルタントとして、土壌汚染対策事業や一般土木工事を中心に、汚染調査から浄化計画の設計、施工までを一貫して手がけています。土地が有害物質によって汚染されていないかを丁寧に調査し、必要に応じて最適な浄化方法を計画・設計、施工に至るまで責任を持って対応します。
現地調査に加え、取得したデータを整理・分析するデスクワークも重要な業務です。そうした双方の業務を行うため、「現場と会社の往復」が発生する点が弊社の業務フローの大きな特徴です。
徐々に形づいた新しい業務スタイル
テレワークの取り組みを導入したきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大でした。東京都からテレワーク推進に関する発信や助成金制度が発表され、これらを有効活用したいと考えたことが始まりです。
しかし、いざ始めようとすると、現地作業が欠かせない建設業界では全体を見渡しても導入事例が少なく、弊社にとっても『現場と会社の往復をいかに減らすか』という点が最大の課題でした。そこでクラウドストレージを導入し、社内外で情報を即時に共有できる体制を整備しました。これまでは、現場の写真やデータを会社に持ち帰って整理する必要がありましたが、自宅や出先から作業が可能になり、物理的な移動の負担を大幅に減らすことができました。また、アシスタント担当社員が整理業務を遠隔でサポートする体制も構築され、作業の分担により業務効率が大きく向上しました。
社員とともに形にしてきた「新しい働き方」
ハード面の環境を整える一方で、運用面において私たちが最も大切にしたのは社員の「こうしたほうが便利」という率直な声です。最初から正解を求めず、まずは取り組みやすい施策から手探りで試していきました。
その象徴的なエピソードが、20代社員から「メールに代わるコミュニケーション手段としてチャットツールを導入してはどうか」という提案です。当初はコストを抑えるために無料サービスを試しましたが、使っていくうちに容量制限や安定性に課題が見つかりました。「やはり業務には機能性が重要だ」という現場の実感を踏まえ、最終的には機能性の高い有料サービスを採用することになりました。このように、社員の声をヒントにトライアンドエラーを重ねたことで、実効性のある取り組みだけが残り、現在の体制が築かれました。
新しいツールや仕組みを導入した直後は、思ったように利用が広がらないなどの課題もありましたが、社員が主体的に声掛けを行ってくれたことで、新しい制度が社内に根づいていきました。

業務効率と働きやすさの向上
こうしたテレワーク導入の取り組みは、どれか一つの施策が特効薬になったわけではありません。先ほど挙げたツールはその一例に過ぎず、多くのアイデアの中から現場に定着した小さな改善を一つひとつ積み重ねた結果が、今の働きやすさに繋がっています。
最大の成果は、やはり時間の有効活用です。現場と会社の往復という移動時間が削減された分がそのまま業務時間に充てられるようになり、結果として残業時間の削減や、有給休暇の消化率100%といった具体的な数字としての成果にも繋がりました。また、業務効率化だけでなく、社員のライフスタイルにも柔軟性が生まれました。在宅ワーク環境が整ったことで、それぞれの家庭の事情に合わせて働く場所や時間を選べるようになりました。
かつては「現場に行かなければ仕事にならない」という常識がありましたが、業務効率の向上と働きやすさの両立が進み、社員が安心して長く働き続けられる職場づくりが着実に実現しています。
「働くママの応援」を目指して
弊社では「働くママの応援」を会社の柱の一つとして掲げ、現場調査の集計や資料作成などのアシスタント業務を通じて、多くの社員が活躍しています。そうした育児との両立において、皆が働きやすい環境を目指し社員一人ひとりの声に耳を傾けることも大切にしてきた結果、社員の働き方にも前向きな変化が生まれています。
例えば、日々の雑談の中で、育児との両立のために「朝30分早く出社できれば正社員として働きたい」という契約社員の声がありました。こうした率直な想いを受け、弊社では速やかに制度を整備し、正社員として働いていただくことになりました。
このように、社員の声を起点に柔軟に制度を見直すことで、育児と仕事を無理なく両立できる環境づくりを進めています。現在では、働くママをはじめ、多様な社員がそれぞれのライフステージに合わせて安心して働ける職場を実現しています。
BCP対策
弊社では、どのような状況下でも事業を継続し、社員が安全に働ける体制を整えるため、BCP対策にも注力しています。ここで大きな役割を果たしているのが、平時の業務効率化のために定着させたテレワーク環境です。
例えば、交通機関の麻痺などで出社が困難な状況になっても、スムーズに在宅勤務へ切り替えられるよう、連絡フローや業務手順を明確化しています。「何かあっても自宅で仕事ができる」という環境が整っていること自体が、社員の大きな安心感につながっています。
また、データの保全も重要なテーマです。PCの故障やオフィスの被災に備え、総務が率先して「業務データは必ずクラウドへ保存する」という意識づけを徹底しています。日ごろから「場所にとらわれずに働ける環境」を当たり前にしておくことが、結果として緊急時にも速やかに業務体制を切り替えられる強固なBCP対策となっています。
これからも続く働き方改善(スムーズビズがもたらした変化とこれからの展望)
※スムーズビズとは… 都が推進する新しいワークスタイルや企業活動の東京モデルの定着を目指す取組で、テレワークや時差Biz、物流の効率化など交通需要マネジメント(TDM)の取組を一体的に推進しています。
コロナ禍が落ち着き、テレワークを縮小する企業も見られますが、弊社では場所や時間にとらわれない環境こそが、働く選択肢を広げ、人材の確保や離職防止に繋がると確信しています。
これまでの成果も一足飛びに得られたものではありません。実際、挑戦した取り組みの7割はうまくいきませんでした。しかし、正解が見えない中だからこそ、良いアイデアは日々の雑談や社員の何気ない声から生まれると信じ、試行錯誤を続けてきました。
現場業務が欠かせない業界において、テレワーク導入には多くのハードルがあります。
しかし、フルリモートを目指す必要はありません。できるところから始めることが業務効率化の第一歩です。
弊社の取り組みもまだ完成形ではありません。これからも社員皆で制度をつくり上げ、より良い働き方を追求していきます。

