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イベント

スムーズビズの各イベントの
ご紹介をさせていただきます

第4回 快適通勤プロモーション協議会

7月2日(月)、恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホールで「第4回 快適通勤プロモーション協議会」が開催された。昨年からスタートした、「満員電車の混雑緩和」を目指した取組である「時差Biz」。夏の集中取組期間である7月9日(月)~8月10日(金)を前に、参加企業同士が情報交換する場を設けるとともに、鉄道事業者や参加企業代表各社が具体的な取組内容について発表すること等により、時差Biz参加への機運醸成を目指した。

時差Bizサロンで情報交換

協議会の前にメイン会場の隣に設けられた「時差Bizサロン」で、参加企業の情報交換が行われた。事前に希望をとり、「ワークスタイル」「プロモーション」「平成29年度時差Biz推進賞受賞企業」「その他」の4つにエリアを分け、前半は希望エリア内での交流、後半はフリーでの交流を行った。「効果的な出勤時間の設定の仕方」「顧客への周知や対応方法」「自社内への広報の工夫」や、昨年の受賞企業には「時差Biz成功の秘訣」などの質問が飛び交い、14時30分~15時15分の45分間、積極的な情報交換が進められた。

時差Bizをライフスタイルとして定着させる

会場に、電車の発車を知らせるメロディーが流れ、司会者の「第4回快適通勤プロモーション協議会を開催いたします」の発声とともに、協議会がスタートした。
まず、小池知事から今年の時差Biz開始に先立ち、挨拶があった。そして、時差Bizの初年度認知度は約70%、今や当たり前の「クールビズ」も初年度の認知度は約70%だったことを考えると、順調に進んでいる。参加企業は昨年約320社、今年は現時点で約700社と倍増しているが、東京オリンピック開会まで753日となった今日、さらに取組を強化していきたい。そのためにも時差Bizとテレワークに力を入れていくと話が進められた。
その後、最新のPR動画が紹介され、今年の時差Biz期間、“テレワーク・デイズ”との連携、今年の表彰制度を紹介。時差Bizがライフスタイルとして定着することを祈念するとした。

総務省ご挨拶

小池知事挨拶の後、総務省 大臣官房総括審議官(情報通信担当)吉田眞人様からご挨拶をいただいた。
関係府省と連携してICTを活用したテレワークの推進に取り組んでいる同省。昨年の“テレワーク・デイ”は約950団体、6万3000人の方が参加し、混雑緩和などの成果があったという。東京都との連携もさらに強化していき、今年は“テレワーク・デイズ”として、2000団体、延べ10万人以上参加という目標のもと、7月23日~27日のうち、24日プラス1日以上、テレワークを行ってほしいと、今年の取組について紹介いただいた。
「2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、皆さまと協力してテレワークを推進していきたいと思います」と挨拶を締めくくった。

東京商工会議所ご挨拶

続いて、東京商工会議所 副会頭 中村満義様にご挨拶をいただいた。
東京商工会議所は、昨年11月、東京都と「東京における働き方改革の推進等に関する連携協定」を結び、都内企業の働き方改革を推進している。東京都は時差Bizをはじめ、働き方改革宣言企業制度や東京テレワーク推進センターの開設など、様々な取組を進めているが、そうした東京都の施策と連携することで、さらに働き方改革を進めていきたいと今後の展望をご紹介いただいた。
「来週からスタートする時差Biz集中取組期間をきっかけに、さらに多くの皆さんに時差Bizが周知され、輪が広まることを期待します」と挨拶を締めくくった。

松本零士様ご挨拶

続いて時差Biz推進賞にご協力いただく、「銀河鉄道999」で著名な漫画家の松本零士様からご挨拶をいただいた。
「私は、漫画家なので出勤はしませんが、私が書いた原稿を取りに来てくれる出版社の方など通勤される方にとって、時差Bizは非常に素晴らしいことだと思います。私もたまに外出すると駅が大混雑で階段から落ちそうになったことがありました。混雑が緩和されることを期待しております」。今年度も時差Biz推進賞においては松本零士賞を設け、直筆画を執筆いただく予定だ。「皆さんも力を合わせて時差Bizを成功させてください」と期待の言葉で挨拶を締めくくった。

鉄道事業者の取組紹介

続いて、鉄道事業者12社の代表者が登壇し、司会者から今夏の各社の取組が紹介された。

鉄道事業者の取組

  • ・朝の指定の時間帯に、改札または専用機へのタッチ、駅の売店や指定の列車などを利用した人に対し、商品の割引やポイントが付与される「ポイントや特典の付与」
  • ・スマートフォンのアプリや鉄道会社のホームページ、駅のポスターなどを活用して混雑情報を伝える「混雑の見える化」
  • ・指定のチケットを購入することにより、座って通勤・帰宅できる「着席サービス」
  • ・時差Biz期間中、通常ダイヤにない平日早朝に臨時に運行する「臨時列車の運行」
  • ・時差Bizをより多くの利用者に知っていただくため、駅や車内でのポスター掲示やデジタルサイネージを利用した「広報の取組」

※時差Biz期間中の取組の紹介については、『鉄道事業者取組レポート』をご参照ください。

参加鉄道事業者

  • ・東日本旅客鉄道株式会社
  • ・東武鉄道株式会社
  • ・西武鉄道株式会社
  • ・京成電鉄株式会社
  • ・京王電鉄株式会社
  • ・小田急電鉄株式会社
  • ・東京急行電鉄株式会社
  • ・京浜急行電鉄株式会社
  • ・東京地下鉄株式会社
  • ・首都圏新都市鉄道株式会社
  • ・東京臨海高速鉄道株式会社
  • ・東京都交通局

参加企業の取組紹介

鉄道事業者の取組紹介に続いて、参加企業を代表した11社が登壇。各社の取組を、下記の順番で各社1分程度のマイクリレー形式でご紹介いただいた。

  • ●オリンパス株式会社 人事部ダイバーシティ推進グループ 課長代理 中島 淳様
    当社は、ワークライフ・インテグレーションの取組として柔軟な働き方を推進し、個の充実、従業員の働く意欲の向上を実現したいと考えています。今回の時差Bizの参加をきっかけに、フレックスタイム制の利用をさらに促進していきたいと思います。
  • ●グラウクス株式会社 代表取締役社長 関藤 竜也様
    運営スタッフの半数がテレワーク勤務で、半数はフレックスタイム制を活用しています。時差Biz期間中は、早く出社した人にインセンティブとして手軽な食べ物や飲み物を用意して、利用促進を図ってまいります。
  • ●コクヨ株式会社 経営管理本部人事総務部 赤木 由紀様
    部門ごとに多様な働き方にチャレンジしてもらうため、7月23日より、テレワーク、時差出勤、早帰り、夏季休暇取得の4つの中から自分の働き方に合ったものを選んでもらうといったキャンペーン等を実施いたします。
  • ●株式会社ザイマックス モバイルワークオフィス事業部 池田 紗恵様
    当社はフレックス制度、サテライトオフィスの設置を進め、働く時間と場所を柔軟にしています。サテライトオフィスは社外にも開放しており、700社・9万人の方が活用しています。時差Bizを通して、新しい働き方が広まることを期待しています。
  • ●さくらインターネット株式会社 管理本部 人事部 川村 貴宏様
    当社は「さぶりこ」という制度で、多様性を重視した働き方を推進しています。自宅・カフェなど自由な場所で勤務できる「どこでもワーキング」や、10分単位で勤務時間をスライドできる「フレックス」で時差Bizを盛り上げてまいります。
  • ●株式会社JTB 人事部執行役員 働き方改革・ダイバーシティ推進担当 高﨑 邦子様
    当社は、東京都と複数の政策分野にまたがって連携を進める「ワイドコラボ協定」を結ばせていただきました。こうした中、グループ12社足並みを揃えて時差Bizに取り組み、時差出勤や在宅勤務を強化推進してまいります。
  • ●全日本空輸株式会社 人財戦略室労政部 部長 勝岡 陽一様
    この夏は「サマーワークスタイル」キャンペーンを展開し、メリハリのある働き方、ライフの充実を目指します。期間中、「ゆう活」イベントを各事業所にて実施し、早く出勤して早く仕事を終わらせるスタイルを定着させていきます。
  • ●株式会社ダンクソフト 代表取締役 星野 晃一郎様
    15年ほど前から、柔軟な働き方ができる環境を整備し、平成22年度・29年度と東京都のライフ・ワーク・バランス認定企業に選定されました。時差Biz期間中も制度を活用した柔軟な働き方を推進していきます。
  • ●株式会社トーリツ 代表取締役社長 鈴木 恵里子様
    当社は社員の8割が女性で、家庭への配慮から、時差出勤や時短勤務に力を入れています。また、自転車通勤している社員には手当を支給しています。小さなことから始めて長く続けるという考え方で、日常的に時差Bizを推奨してまいります。
  • ●株式会社パソナ 営業総本部 New Business Development室 湯田 健一郎様
    当社は昭和58年から在宅勤務を導入し、サテライトオフィス活用など柔軟な働き方の実践を重ねています。場所が離れていてもICTを上手に活用し、つながって働く「リンクワーク」という考えのもとテレワークを通して時差Bizを推進していきます。
  • ●三井住友海上火災保険株式会社 人事部 企画チーム 兼 働き方改革推進チーム 課長 荒木 裕也様
    まだテレワークの歴史は浅い当社ですが、今回の時差Bizへの参加を機に、総労働時間の削減、生産性の高い仕事を見据えたテレワーク等を進め、しっかりと社内に根付かせていきたいと考えております。

各社とも時差Biz参加の取組内容をわかりやすく伝えるとともに、時差Bizに向けての思いが感じられる力強い発表となった。

時差Biz宣言

各社マイクリレーの終了後、小池知事をはじめ、登壇者の皆様が檀上に整列。会場の皆様も起立して、小池知事の「時差Biz~」の掛け声に合わせて、全員で「開始―っ!」と元気よく右手人差し指を突き上げて、「時差Biz開始宣言」を行った。
参加者全員が今年の時差Bizの成功に向けて思いを一つにして、第4回快適通勤プロモーション協議会は無事終了した。