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インタビュー

京王電鉄株式会社

令和元年度受賞企業インタビュー

スムーズビズ推進大賞 大賞

京王電鉄株式会社
<運輸業, 郵便業>

受賞理由

京王電鉄は、鉄道事業者としてオフピーク通勤を促進する多彩な取組を実施した。時差出勤を行う通勤客に向けたポイントの加算やKEIO BIZ PLAZA 等におけるワークスペースの提供、更に「京王ライナー 時差Biz号」を運行し快適な通勤環境の実現も含めて社会に貢献した。社内においてもフレックスタイム制度の利用促進や年次有給休暇の取得推奨、サテライトオフィスの利用促進などスムーズビズや働き方改革につながる継続的な職場環境の構築に取組み、今後の更なる発展が期待される。

  • ●人の流れに関する取組:本社入退館時刻の変更、サテライトオフィス利用の推奨、年次有給休暇の取得推奨
  • ●モノの流れに関する取組:備品等の計画的発注、紙資料の削減
  • ●普及啓発に関する取組:KEIO BIZ PLAZA(会員制サテライトオフィス)等におけるワークスペースの提供、時差Bizライナーの運行

取組の詳細についてはこちら

鉄道事業者として、鉄道利用者のスムーズビズを促進する取組を行った。16時・17時台に期間限定で下り方面へ運行した有料座席指定列車「京王ライナー 時差Biz号」、早朝ラッシュのピークを避けて出勤した利用者向けの「楽・得・通勤キャンペーン」と、京王ライナー利用者向けの「楽・得・京王ライナーキャンペーン」でのポイント加算によりオフピーク通勤の効果を上げている。また、会員制サテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」の運営、従業員向けのフレックスタイム制度の利用促進、年次有給休暇の取得促進など働き方改革につながる取組にも積極的だ。今回は主に、従業員向けの人の流れに関する取組について、人事部労務担当 課長補佐 髙安様に、沿線住民向けの取組について戦略推進本部沿線価値創造部 企画担当 福島様に話を伺った。

スムーズビズに参加した理由

人事部 労務担当 課長補佐 髙安 勝大 様
人事部 労務担当
課長補佐 髙安 勝大 様

「当社では2010年頃から本社部門の基準外労働時間の削減等の取組を進めています。2017年に働き方改革プロジェクトを発足し、2019年から本社部門を中心に業務効率化や生産性向上のための施策を展開しており、今回のスムーズビズへの参加は、すでに行っている取組の強化というスタンスで臨みました」(髙安課長補佐)

業務効率化や生産性の向上という目的で始めた取組は、スムーズビズの持つ社会的な意義ともつながる部分があり、従業員に対してフレックスタイム制度の利用や年次有給休暇の取得、沿線にあるサテライトオフィスの使用を促進するとともに、鉄道利用者に向けてもスムーズビズをしたくなるようなキャンペーンを行うことで輸送人員の分散にも力を入れた。これらは、沿線にオリンピック会場を持つ鉄道事業者として、東京2020大会に向けた円滑な輸送の実現にもつながるものだ。

具体的には、フレックスタイム制度の利用や年次有給休暇の取得、サテライトオフィスの利用を促進するとともに、朝型勤務を推奨するなど、様々な働き方を選択できる仕組みづくりとそれらを利用してもらうための働きかけを従業員に対して行った。モノの流れについては計画的な備品の事前発注と、ペーパーレス化による紙資料の削減を行った。普及啓発に関しては、KEIO BIZ PLAZA 等におけるワークスペースの提供を行い、それを告知するポスターを製作して沿線の21駅およびショッピングセンターに掲出した。また、京王ライナー時差Biz号の運行など、既存の取組の強化に加え、内外に向けて発展させる取組も同時に推進していった。

取組に当たり苦労したこと

本社部門での基準外労働時間削減への取組は2010年から始まっていたものの、働き方改革や今回のスムーズビズの推進に取組むにあたり、実際に従業員に仕組みを利用してもらうまでには苦労があったという。

「フレックスタイム制度等の様々な制度を導入したものの、制度の内容が正しく伝わってなかったり、使い方がわからなかったりするケースが見受けられました。フレックスタイム制度の他、年次有給休暇の半日単位の取得や育児・介護休職制度等、様々な制度がある中、どのように制度を利用したら良いか、十分周知できていない状況があるのではないかと考えました」(髙安課長補佐)

そこで同社ではeラーニングでフレックスタイム制度の利用方法を再周知したり、各制度を組み合わせた具体的な利用例を従業員に周知するなどして利用者を増加させていった。各制度の仕組みと趣旨を改めて周知し、これからの働き方を従業員自身が主体的に考えるように努めたのだ。1つの結果として、定時である18時前に退勤した従業員は2018年度に比べて延べ361人増加したという。

「様々な制度を上手く組み合わせて、従業員が自分の働き方を主体的に考える環境を整えていきたいと考えています。特に本社部門は、自分で仕事の進め方を考える機会が多いため、オンとオフのメリハリをつけて自分の時間を創り出し、新しいことにチャレンジしたり、プライベートの時間を充実させたりすることで、従業員と会社の双方にとって良い結果となるよう取り組んでいきたいと思います。」(髙安課長補佐)

東京2020年大会のレガシーを目指す取組

戦略推進本部 沿線価値創造部 企画担当 福島 薫子様
戦略推進本部 沿線価値創造部
企画担当 福島 薫子様

会員制サテライトオフィス「KEIO BIZ PLAZA」には今後も更に力を入れていくという同社。「KEIO BIZ PLAZA は、郊外に立地しています。サテライトオフィスといえば、都心が中心というイメージがあるかもしれませんが、当社は郊外と都心をつなぐ鉄道事業者として自宅の近くでも働けるバリューを提供していきます」(福島様)

KEIO BIZ PLAZA は現在、法人会員約50 名、個人会員約150 名を抱えている。更に、同社の従業員もサテライトオフィスの存在で柔軟な働き方が可能になった。

「例えば相模原線沿線に住んでいる従業員は、新宿や聖蹟桜ヶ丘まで出社するのに時間がかかります。多摩センターにKEIO BIZ PLAZA があることで、モバイルPC で済むような業務内容の日はそこで終日作業をすることもできる。作業に集中したい午前中だけサテライトオフィスを使用し、午後から出社する方もいます。働く人の事情に合わせた様々な利用方法が可能なので、社内に向けてもどんどん活用を促進していきたいです」(福島様)

スムーズビズ推進期間中は、聖蹟桜ヶ丘駅と京王八王子駅のショッピングセンター内に無料ワークスペースを設け、マスコミからの注目も高まったという。スムーズビズ促進の活動の一環として、同社にとってサテライトオフィスは重要な役割を果たしている。

スムーズビズ参加者の声

戦略推進本部 沿線価値創造部 子育てサポート担当 課長補佐 元井 寛子 様
戦略推進本部 沿線価値創造部
子育てサポート担当 課長補佐 元井 寛子 様

関わった取組

サテライトオフィスを利用して心の余裕と業務効率化を両方実現

京王線沿線に10箇所展開する保育所「京王キッズプラッツ」を運営する「株式会社京王子育てサポート」の運営支援の担当です。1日に何箇所も保育所を回ることもあり、空き時間に多摩センターのKEIO BIZ PLAZAと調布にあるサテライトオフィスを活用しています。サテライトオフィスの利用を始めて毎日の生活も変わりました。ワークスタイルを自分で調整できるようになったことで、子供と過ごす時間が増えましたし、移動時間が短くなったことで心に余裕が生まれました。作業に集中したい時は電話が来ないサテライトオフィスを使用するという選択肢もあります。特に、京王プラザホテル多摩の中にあるKEIO BIZPLAZAは、落ち着いた気分で仕事したい時によく使用しますね。京王線沿線の子育て支援サービスをもっと展開していくために、外出時でも仕事を進められる場所としてどんどん活用していきたいです。