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私と時差Biz

「私と時差Biz」では、様々なバックボーンをお持ちの皆様による時差Biz参加経験をご紹介しています。

外資系消費材メーカー勤務

高尾 美江さん

外資系消費材メーカー勤務
20代/2人家族

通勤時間:約30分
勤務先:ユニリーバ・ジャパン(目黒区)
職種:生産管理職
家族構成:夫

女性活躍推進のための団体「Lean in Tokyo」を立ち上げ、活動しています

https://www.facebook.com/leanintokyo/

「自由な働き方」のメリットを多くの人に伝えたい!

自身の生活、ワークスタイルに合わせ働く場所・時間を社員が自由に選べるWAA(Work from Anywhere and Anytime)。全社員の92%が利用経験を持つというこの制度を存分に活用して、「自分にとって快適な働き方」を実現しているのが高尾美江さんだ。「通勤時間はとにかく混む」というラッシュの時間帯を避けて、週のうち4日は時差出社、1日はテレワークというのが、現在の彼女の基本スタイル。夫が名古屋勤務だった時期には、東京本社に在籍したまま、月の半分は名古屋からテレワークをしていた経験もある。

時差Bizを経験して得られたこと

当社では柔軟な働き方がすっかり浸透しているため、時差Bizの取組には何の違和感もありませんでした。時差Bizの期間中には、社外に向けた活動も積極的に行いました。都営大江戸線新宿西口駅で「リプトンリモーネ」と「ベン&ジェリーズ ミニカップアイスクリーム」の無料配布を実施するなど、早朝出勤がちょっと楽しみになる仕掛けづくりをして、時差Bizを盛り上げました。私のチームも配布製品の手配に携ったんですよ。WAAには時差通勤やテレワークなど、複数の要素が含まれていますが、もっとも利用度が高いのはやはり時差通勤。その快適さをすでに体感している私たちが時差Biz推進に関わることで、社会全体を変えるきっかけをつくっていきたいとの思いがありました。
個人的には時差出勤やテレワークを活用するようになって、自己管理能力が磨かれたと感じます。自分がどんなときに最も高いパフォーマンスを出せるかを見極め、それに見合った行動をとる習慣が身につきました。もしこういった制度がなかったとしても、朝型、夜型など自分のバイオリズムに沿って業務に取り組むようにすれば、効率が上がり、アウトプットも良くなるのではないかと考えます。

時差Bizで実現したいこと

自由で快適な働き方ができるようになった今、eコマースの仕事をしている経験も生かして、自身のサイトを立ち上げたいという気持ちが芽生えてきました。当社は副業OKなので、いずれは私の地元山口県の特産品を紹介するネットショップなどをスタートできたらいいですね。テレワークを最大限に活用すれば、東京と山口を往復しながら双方の仕事をバランス良く進めることもできると思います。これは地域社会への貢献、活性化にも力を入れている当社の方針にも沿ったチャレンジですし、私自身も新しい刺激や学び、楽しさを得られるはずです。
時差Bizが本当に目指しているのは、単なる混雑緩和ではなく、自分らしい暮らし方、生き方を選べるようにしていくことですよね。それが実現すれば、誰もが自分らしくキャリアを磨き、生きられるようになるのではないかと思います。私自身、テレワークが利用できたおかげで、転勤族である夫と結婚してもキャリアを諦めずに済みましたし、今後子供を持ったとしても働き続けることが可能だと思っています。できるだけ多くの方、企業に、時差Bizが目指す「その先」まで視野に入れて今後の活動を進めていただければな、と思います。

これから時差Bizに参加する方に

以前の上司は外国人で、毎年12月は丸々1か月帰国しながら、日本の仕事をこなす人でした。その間、さまざまなITツールを駆使して業務を行っていたため、私たち部下も特に困ることはありませんでした。私がWAAに対して積極的だったのは、この上司のような実例を目にしてきたから。誰かができていることなら、自分にだってできるだろう。やってみて困ったことが起きたら、そのときに考えればいい。そんな単純な気持ちでした。これから時差Bizを始める方にも、まずは1回体験してみてほしいなと思います。
そしてもしやってみていいなと感じたら、自分の体験をどんどん周囲に広めて欲しいですね。セミナーなどで体験談を語るも良し、同僚との雑談中に話題の一つとして提供するも良し。私は2年前に「Lean in Tokyo」という団体を立ち上げ、人生の先輩となる女性の皆さんに自らのキャリアとライフについて語っていただき、日本の女性が勇気をもって自由にチャレンジできる社会を目指すという活動をスタートさせました。そんなふうに、みんなが体験を共有し、少しずつでも周囲に影響を与えていけば、時差Bizはさらに大きなムーブメントとなって、働き方を、生き方を、社会を変えていけると思います。