下村 修平さん
自治体勤務
30代/4人家族
通勤時間:約1時間
勤務先:豊島区役所(豊島区)
職種:建築職
家族構成:妻、子供(幼稚園、乳児)
ときおり自宅でギターを演奏してます。子供と一緒に盛り上がっています。楽器が演奏できてよかったと実感する時間です。
職場のロールモデルになれるように、制度を活用し続けたいですね。
豊島区では、時差Bizに先駆けて育児や介護を行う職員を対象とした時差勤務制度を設けていた。この制度について上司から紹介を受けてはいたものの、その時点ではいったん利用を見送り。その後時差Bizスタートをきっかけに、家族とも相談のうえ出勤を早朝にずらす時差勤務を開始したという下村さん。「軽い気持ちで始めた」そうだが、どちらかというと朝に強かったため特にストレスもなくスムーズに移行。まだ幼い子供が二人いるので、早く帰宅することのメリットが非常に大きいと感じている。
時差Bizを経験して得られたこと
去年の時差Biz以降、継続して7:30~16:15の時差勤務を利用しています。登庁直後は職場に人も少ないので集中できる。そう自覚してからは、集中作業は朝にやるよう、仕事の配分を考えて動くようになりました。また、せっかく早く帰れる状況なのに残業していたのでは本末転倒ですから、仕事の段取りもより考えるようになりました。上司の決裁が必要な案件は早めに段取りを済ませ、周囲が出勤してくる時間帯にすぐ書類等を回すなど、効率を考えた「流れ」を作っているつもりです。登庁早々仕事に集中できるのは、通勤電車でもほぼ座れるようになったことが理由かもしれません。疲れることなく通勤できますし、その時間を使って、読書などをする余裕も生まれました。 プライベートでは、帰宅後に子供と遊んだり一緒に食事をしたりと触れ合う時間がかなり増えて、満足しています。積極的に家事にも取り組むようにしているので、妻からも感謝されています。以前はほとんど寝に帰るような状況で、子供と触れ合うのは休日だけ。その頃と比べると、「家族」としての一体感が非常に強くなりましたし、家族の会話も増えました。母親一辺倒だった子供が、私の話をきちんと聞いて、言うことも聞いてくれるようになったのです。小さなことかもしれませんが、親として認められている感じがして、正直嬉しく思っています。
時差Bizで実現したいこと
仕事においてもプライベートにおいても、メリットの多い時差勤務。困ることと言えば、早い時間に朝食をとって出勤するため、お腹が空くのも早いことです。私の所属する部署は、決まった時間に一斉に昼休憩をとるのですが、その時間を少し分散できたらいいかなと思いますね。上司や周囲の理解も深く、私をはじめ時差勤務しているメンバーの事情を踏まえて、打合せの時間を設定してくれたりするので仕事上も支障はないです。もちろん私自身も退庁後の問合せ等に対処できるよう、業務の進捗状況は関係者に周知するなどの気配りはしています。こうして互いが互いの事情を汲み取って、一定の配慮を行うことが、時差勤務のポイントになるのではと思います。 後輩職員にも子育て世代が増えてきたので、「自分はこのような制度を活用している」と伝えるようにもしています。それを取り入れるか否かは個人の判断ですが、思うように仕事ができるのは家族がいてくれるからこそ。私はそう考えているので、やはり家族を大切にする時間は設けてほしいと願っています。
これから時差Bizに参加する方に
時差Bizは、自分の日常にちょっとした変化を与える良い機会だと思います。まずは、時差勤務やフレックスタイム制など、それぞれの職場で用意された制度を体験してみてはどうでしょうか。それが自分の生活スタイルに向いているのかいないのか、やってみなければわかりませんよね。「続ける」ことは考えず、まずは「試してみる」気持ちで参加するのがいいのではないでしょうか。なかには「上司も使っていない制度を部下の自分が先に使うのは……」と躊躇する方もいるかもしれませんが、それが職場の制度として定められているなら遠慮することはないと考えています。より良い働き方を構築するためにも積極的に活用してよいと思います。 豊島区では、時差勤務以外にも働き方改革につながる多様な施策を検討しているようです。もしテレワークが導入されることがあれば、ぜひ活用してみたいです。往復約2時間の通勤時間が削減されることになりますから、自分の時間が増えますし、子供たちとももっと触れ合えるようになりますね。 子供たちの手が掛からなくなってきたら、妻との時間をもっと大切にしたいです。今後も家庭をベースに、私なりの最適な働き方を模索していきたいと考えています。