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インタビュー

東京2020大会期間中のTDMの取組等に関するインタビュー

株式会社キャリア・マム

(2021年12月9日インタビュー実施)

 オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「東京2020大会」という。)やコロナ禍に関係なく、各種の取組は2000年の会社創業時より行っています。

 人の流れに関する取組のうち、手続の電子化のみ、コロナ禍をきっかけとして始めました。

人の流れに関する取組――――――――

■テレワークの導入・実施

 常時テレワーク率は、パートも含め全従業員の80%程となっています。コロナ禍を機にパート従業員にもテレワークを適用しました。

 自社では、テレワークと出勤を組み合わせたハイブリッド出勤としており、必要があるときに出社するような体制としています。

■オフピーク通勤(時差Biz)の実施

 自社では、子どものいる女性社員が多く、かつ、郊外である多摩市に所在地があることから、フレックス制度を導入しています。コアタイムはなく、始業と終業時刻を決めています。原則として、始業時刻については、午前8時から午後 1時まで、終業時刻については、午後2時から午後10時までです。

 出社時間は、業務により社員と上長の判断で決めています。パート社員は勤務時間が短いため原則固定時間となっていますが、事前の申告によって時間調整は可能です。

■会議等のオンライン化

 社内会議は基本オンラインとしています。

 社外との打合せ等も、コロナ禍以降、オンラインが主流となりました。

 コロナ禍が落ち着いてからは、顧客からの要望で対面での打合せも復活していますが、まだオンライン会議の方が多いです。

 自社としては、オンライン会議の方が効率よく商談等を進めることができ、メリットを感じているため、対面の打合せに戻すことは考えていません。

(オンライン会議の様子)

■夏季休暇を含む有給休暇の計画的な取得の促進・実施

 自社では、有休取得月間を設けており、2021年度は7~9月に積極的に取得するよう社員に推奨しています。具体的な取得日数までは定めてはいません。

 夏季休暇も期日は特に決めずに、部門内で社員と上長が相談の上、業務に支障のないよう取得するようにしています。

■手続きの電子化

 コロナ禍の影響もあり、2021年9月からクラウドタイプのシステムを導入しました。

 社内申請だけでなく、社外の契約書類関係も、押印行為を含めて電子化しています。システムを導入してから数ヵ月ということもあり、社外からは今のところ苦情等は出ていません。

東京2020大会を振り返って――――――――

 自社は、地方等でセミナーを開催しており、その際に使用する物資等を配送していました。ですがコロナ禍で現地開催を予定していたセミナーそのものがオンラインで撮影スタジオや当社会議室での開催となることも多く、その結果、配送が少なくなりました。

 東京2020大会開催前やコロナ禍以前は、セミナーの物資輸送のため、東京都から提供された情報をチェックし、影響の有無や、影響があった場合の対処法等を検討していました。結果的には大会が無観客になったこともあり、殆ど影響はありませんでした。東京都からは多くの情報を提供していただき、感謝しています。

(オンラインセミナーのリハーサル様子)

今後について――――――――

 人の流れに関する各種の取組は、今後も継続していきます。

 テレワークの実施により生産性の向上が確認できたため、新たな働き方のバリエーションとして自社で運営しているコワーキング施設のフランチャイズ展開を進めていて、国内外に5店舗となる予定です。コワーキング施設は社員も利用可能です。

 また、継続して、計画的な休暇取得も推奨していきます。

(運営しているコワーキング施設)