CO-LABOSAKURA(千葉県佐倉市)
1月14日~31日まで実施した「冬のスムーズビズ実践期間~やってみよう!~」においては、多くの鉄道事業者やサテライトオフィス事業者の皆様に「応援キャンペーン」を実施していただきました。
千葉県佐倉市が運営する「CO-LABO SAKURA」(2019年4月オープン)でも、コワーキングスペースの無料キャンペーンを実施していただきました。
そこで、佐倉市産業振興部産業振興課荒木様、青木様、三田様に、利用状況や応援キャンペーンに参加しての感想をうかがいました。
「CO-LABO SAKURA」の特徴
佐倉市は千葉市の北部に位置し、都心までは電車で約1時間の距離にあり、市民には都内に通勤している方も多くいらっしゃいます。
このため、市内でテレワークを行うことができれば通勤時間の大幅な短縮につながり、お勤めの方の自由な時間が大幅に増えることが期待できます。
また、今後予想される生産年齢人口の減少に向けて、年齢や性別に関わらず、事業を始めたいと思った方が、いつでも事業を始められる環境を整えたいと考えていました。
こういった背景から、佐倉市では、テレワークを始めとした多様な働き方の推進と、創業・新事業の創出の2つを大きな目的として、コワーキングスペースとシェアオフィスを兼ね備えた施設「CO-LABO SAKURA」を2019年4月に開設しました。
京成ユーカリが丘駅から徒歩3分の距離にあるとともに、自家用車でお越しの方には、提携駐車場が利用時間中無料になるサービスを行っており、利便性に優れていると考えています。
施設内には、約50席のコワーキングスペースと大きさの異なる6つの部屋からなるシェアオフィスがあり、IT系事業者や士業の方など多様な事業者にご利用いただいています。
付帯設備としまして、商談や打合せにお使いいただける「会議室」、レーザー加工機やドリル等を置いた「シェア工房」などがあります。更に、月額利用者の方に限りますが、郵便受けを兼ねたロッカーをお借りいただくことにより、コラボサクラを住所とした法人登記が可能となります。
また、施設では定期的な各種イベントや起業支援セミナー、プログラミング講座、フリーランス向けの支援セミナーなどに加え、異業種間の交流の場を提供する交流会も開催しています。
「CO-LABO SAKURA」の利用状況(令和2年1月時点)
コワーキングスペースの利用者は、佐倉市民が約3分の2を占めますが、近隣の八千代市や成田市をはじめ、東京都など幅広い地域の方にご利用いただいています。
全体の登録者数はオープン以降徐々に伸びてはいますが、コワーキングスペースには、まだ余裕が見られることから、今後も様々な形でPRを行い、施設の認知度を高めていきたいと考えています。
また、シェアオフィスにつきましては、6部屋中5部屋が入居中であり、特に2人用の部屋は人気があります。契約者の中には、事業が拡大し、事務所を他所へ移した方もいます。スタートアップ時点で「CO-LABO SAKURA」を利用することにより、自分でオフィスを持たずに事業を始めることができます。
「冬のスムーズビズ実践期間~やってみよう!~」に参加して
東京都が実施する「スムーズビズ」の取組みは、佐倉市としましても企業にテレワークを普及させるための非常に良い機会だと捉えています。
このため、市内や近隣自治体から都内に通勤される方に、まずは「CO-LABO SAKURA」のことを知っていただき、一度ご利用いただければ、テレワークの便利さとその効果をご理解いただけると思いましたので、今回の応援キャンペーンに参加しました。
キャンペーン期間中は、一週間コワーキングスペースの時間利用を無料とさせていただきましたが、結果として、期間中に23名の方にご登録いただきましたので、その方々が、今後も定期的にご利用されることで、テレワークの取組が拡大・定着していくことを期待しています。
今後の展望
託児所との連携
多くの子育て世代の方は、安心して仕事に専念するために、勤務先の近くに保育施設が欲しいと思われているのではないでしょうか。 今後の取組みになりますが、「CO-LABO SAKURA」では、近くの保育施設と連携して、利用時間中における一時預り制度の導入を検討しています。 このサービスが導入されれば、子育て世代の方も気軽にご利用いただける、更に魅力のある施設になるものと考えています。利用者拡大に向けて
佐倉市としましては、東京2020大会期間中に、都心から離れて、「CO-LABO SAKURA」でテレワークというPRを行い、多くの方に多様な働き方を実践していただきたいと考えています。
また、成田国際空港を利用する人が、「CO-LABO SAKURA」に立ち寄っていただけるような仕組みを作りについて今後検討していきます。
なお、運営方法につきましては、1年目は佐倉市が直接運営していましたが、令和2年度からは、指定管理者制度に移行する予定です。
このため、来年度以降は指定管理者と連携しながら、様々なメディアによるPR活動やセミナー、イベントをできるだけ数多く実施し、より多くの方に「CO-LABO SAKURA」を知っていただくことで、利用者拡大につなげるとともに、多様な働き方の定着を目指していきたいと考えています。